事業案内SERVICE
セラミック塗装サービスのご紹介
当社では、金属をはじめとする多様な素材に対して、高性能なセラミック塗装を提供しています。
セラミック塗装は、耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性、遠赤外線効果に優れ、厳しい環境下で使用される製品に最適です。
また、近年は塗料の技術開発も進み、離形性の耐久性も向上してきました。特に、熱や摩擦が関わる部品や、高度な耐久性を求められる製品でその真価を発揮します。
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調理機器コンポーネント(裏側)
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アウトドア用調理機器(内側)
- ■ PFAS規制に対応した塗装
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近年、環境への配慮が求められる中で、有機フッ素化合物(PFAS)を含む塗料に対する規制が強化されつつあります。
PFASはその耐熱性や耐油性に優れているため、これまで多くの塗料で使用されてきましたが、各国で規制が厳しくなっています。
そのため、有機フッ素を使用しない代替技術として、セラミック塗装が注目を集めています。
セラミック塗装は、化学的に安定しており、環境に優しいだけでなく、有機フッ素塗料と同様に優れた耐摩耗性を有するだけでなく、耐熱性、耐薬品性、遠赤外線効果が期待できます。
これにより、PFAS規制を遵守しながらも高いパフォーマンスを維持できるため、今後さらに多くの業界で採用が進むことが予想されます。 - ■ セラミック塗装の技術的な難しさと特長
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無機物であるセラミック塗料は、有機系の塗料と比べると粘土調整幅が少なく、四季を通じて均一な塗布が難しいという特性があります。
さらに、セラミック塗料は温度・湿度に非常に敏感で塗料の保管や調合等は経験とノウハウが必要な分野となります。
塗料調合には長時間をかけて熟成する必要があるうえ、調合後は可使時間が非常に短く、品質管理、コスト管理においての難しさがあります。
さらに、セラミック塗装を安定して施すためには、前処理工程が非常に重要です。
製品の表面状態が塗装の品質に大きく影響するため、表面の清浄度や粗さを適切に整えることが求められます。
焼成も重要なファクターとなります。
セラミック塗料は有機塗料に比べて硬く、膨張や収縮に対しても体制が低いため、基材との熱収縮率の違いでクラックが発生する恐れがあります。
このように、調合に必要な設備や細かく設定可能な焼成設備が不可欠となり、これと併せて熟練した技術を必要とした作業が求められます。 - ■ セラミック塗装の性能を引き出すためには、優れた設備と技術が必要
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当社では、セラミック塗装の性能を最大限に引き出すための設備を有しています。
温度管理が厳密に行える高速乾燥炉や、精密な温度制御が可能な金庫型乾燥炉を完備し、塗装後の乾燥工程を最適化しています。これにより、製品の品質を常に高水準で維持することができます。
さらに、当社では、前処理工程にも高い技術力を持ち、長年の経験を活かして最適な処理を行っています。
前処理ラインやショットブラスト設備も完備しており、塗装前の準備から仕上げまで、一貫した高品質なプロセスを提供し、複雑な形状や細かな部にも対応可能です。 - ■ セラミック塗装の適用事例
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- 調理器具:PFAS規制への対応として、フッ素コートの代替として使用可能。
- 調理機器:撥油性や撥水性等の機能に加えて、環境安定性向上。
- ■ 品質を保証する塗装制御、品質管理体制
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高品質な塗装仕上げを保証するため、当社では徹底した塗料噴出量の制御を行っています。
複雑な形状の場合、完成品の膜厚を測定することは困難なことが多いため、塗装工程段階の管理・制御がより重要となります。
ターゲットとなる膜厚になるよう、繰り返し塗装テストを実施し、最適な塗装条件の設定を行います。
また、出荷検査においても膜厚が測定可能な製品に関しては塗膜の測定を実施します。
それに加えてお客様のご要望に応じて一次物性検査等の実施も可能で、検査結果は細かく記録を保管します。
お客様ごとの仕様・用途に合わせた品質基準を設定し、それに準拠した仕上がりを提供することで、安心してご利用いただける品質体制を整えています。 - ■ 社内管理体制
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文書管理を電子化し、文書のコンピュータ管理を実施しております。
また、定期的に社内研修を実施し、塗装技術のみならず、検査、梱包を含めて、ノウハウを共有し、社内レベルの底上げを実施しています。 - ■ 信頼できる塗装パートナーとして
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セラミック塗装は、製品の性能に直結する重要な要素です。
そのため、高い品質が求められます。
当社では、技術と設備において高い水準を誇り、お客様のニーズに合わせた最適な塗装を提供しています。
セラミック塗装を導入する際は、ぜひ当社にご相談ください。
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